入試問題の作り方をご紹介します

2022/07/28

イメージ

入試問題は、以下のように作られます。

1.まず、満点がとれるような問題ばかりを準備する。

例)1+2=  とか、9×3=とか。

 

2.次に、平均点を設定する。

例)平均点を60点にしたい。

 

3.合格点を設定する。

例)70点以上で合格点とする。

 

4.合格点が70点になるような問題を混ぜる。

例)1問20点とする。

問1 1+5=   ←全員解ける。20点

問2 12-7=   ←全員解ける。20点

問3 1+8-2=  ←半数が間違える。10点

問4 3×5=  ←全員解けるはず。15点

問5 7-5×0.5= ←75%は間違えるはず。5点

合計 70点

 

5.平均点が60点になるように、難問を混ぜる。

問2 12-7=  を、12-½= に変更。半数が間違える。10点。

これで、問1~問5までの合計は、60点。

もっとも、問5が解ける受験生は、問2も解けるはず。よって、合計70点以上取れる生徒は複数発生する見込みが成り立つ。したがって、入試として成立する。

 

6.以上で、入試問題は作成された。

 

このようにみてくると、逆に合格点70点以上を取るためには何を対策する必要があるかはっきりしました。また、出題者が、本当はどの問題を解けてほしいのかもわかりました。

すなわち、出題者が本当に解いてほしいのは、問5以外の問題です。つまり、満点をとることを全く求めていないということです。

また、問2と問5を総合して考えると、「整数と分数の足し算・引き算」は確実に解けるようにしておいてほしいというメッセージをこめていることも推測できます。

これが「過去問分析」です。

 

「過去問分析」をたくさんして「習得する必要のあることを100%習得した人」が合格するようになっています。ですから、過去問をせずに合格した人は、運が良かっただけです。いや、それ以上に、出題者からすれば残念な受験者というふうにとらえられるはずです。

 

過去問分析には半年以上の期間が必要ですから、高3の5月31日までには、全科目履修を終えてください。そうでなければ、入試は「さいころコロコロ」のように運ゲーになります。

人生を左右する大学受験を「さいころコロコロ」で棒にふらないように、1日最低2時間は勉強して、5月31日に間に合わせましょう。

 

7月31日(日)は、夏期特別招待講習の最後の締め切りですので、ぜひお試し期間の間に体験してください。

夏期特別招待講習ページ

 

★★★東進衛星予備校 弁天町駅前校★★★

〒552-0001

大阪市港区波除3-9-2 弁天町駅前ビル4階

℡)0120-092-320

営業時間)

月~土  13:00~22:00

日・祝   10:00~19:00