合格する人のやり方と、落ちる人のやり方

2020/05/15

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合格する人の学びの仕方と、落ちる人の学びの仕方には、違いがあります。

合格する人は、試験範囲全体の理解ができています。

 

一見すると、試験範囲全体というと、膨大な量の暗記・理解が必要であり、とても無理なようにも思われます。

しかし、現実に、試験範囲全体を理解して覚えている人がいるのも事実です。

では、合格する人の学びとは、どんなやり方なのでしょうか?

そもそも、人間は物事を忘れる生き物です。

もし、忘れることを防ぐことが出来れば、全範囲の暗記・理解ができます。そこで、どのような学びのやり方をすれば失念を防げるのかについて、説明します。

まず、記憶には

①短期記憶と②長期記憶があります。

①短期記憶・・・簡単に言うと、早ければ10分くらいで忘れる記憶(電話をかける時に電話番号を覚える時の記憶など)

②長期記憶・・・簡単に言うと、一生忘れない。仮に忘れてもヒントをたどって思い出せる(1192つくろう鎌倉幕府などの、ごろ合わせも長期記憶)

 

これら、質の異なる2つの記憶をうまく使い分けることがポイントです。

1.短期記憶は、短期間しか保てません。したがって、短期記憶は、単純な事柄に向いています。たとえば、トランプの神経衰弱とかは、どこに何のカードがあったか、ゲーム中にだけ覚えておけばよいです。あとは忘れても問題ありません。逆に複雑な事柄は、短期記憶には向いていません。

単純な事柄については、短期記憶がはたらく短期間で、短期集中でいったん詰め込んでしまうことが可能です。

よって、各単元の

例題レベルにあたる、

単純な事柄だけを

ざっと全範囲、短期間

終えてしまえば、短期記憶として維持できます。

短期記憶するための、何回も見たり唱えたりする作業を、

維持リハーサル

といいます。

つまり、例題レベルの事柄は、短期記憶でよくて、維持リハーサルすればよいのです。

2.長期記憶は、複雑な事柄に向いています。

複雑な事柄は、単純な事柄が何個か組み合わさっている事柄です。

複雑な事柄=単純な事柄+単純な事柄+・・・単純な事柄

とすれば、複雑な事柄を学ぶときには、単純な事柄を使うことが必要です。単純な事柄は、一度、短期間で維持リハーサルを済ませているので、短期記憶は完了済みです。

したがって、複雑な事柄を学ぶときに単純な事柄を使うということは、一度暗記した事柄を、どういう意味合いで使うのかを考える場面ということになります。

ある事柄について、どのように使おうか考えたりとか、どのように他の事柄と結びつけようかなどと考えたりすることは、精緻化リハーサルといいます。

よって、複雑な事柄を学ぶことは、単純な事柄の使い方を工夫したり考えたりする事なので、精緻化リハーサルにあたります。

3.まとめ

以上より、膨大な試験範囲全体を暗記・理解するためには、短期記憶と長期記憶を意識的かつ計画的に使い分けることが必要です。そして、この使い分けを身につけて、かつ、実行した人が、合格する人となります。

逆に、落ちる人の学びのやり方は、短期記憶と長期記憶の区別がなく、ガムシャラに、いわば非科学的な勉強をしていることになります。

短期記憶と長期記憶の区別をつけない=非科学的

大学は科学を扱う所である。

よって、非科学的な人は、大学にはふさわしくない。

したがって、非科学的な人が、大学に落ちる人である。

 

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