高校生の学習離れと大学入試改革

2019/08/12

こんにちは。

担任助手の森田です。

★8月13日(火)・8月14日(水)は、お盆休みにより休校となります★

 

1.最後のセンター試験

2020年度入試はセンター試験最後の年ということで、来年度から大学入試センター試験が、大学入学共通テストに変更されます。弁天町駅前校の現在高2以下の生徒も、来年度から始まる共通テストに対応し得る学習法を日々模索しています。

そんな中、8月12日の日経新聞の紙面で見つけた2020年度の大学入試改革についての記事を紹介します。

 

2.大学入試改革の意義

そもそも大学入試改革の目的は、英語民間試験の活用や記述式問題の導入などによって、高校生の学習そのものをグローバル化への対応や表現・思考力の向上に貢献する学習に変えることです。

しかし、ここ20年間での高校生の学習時間の減少が話題になっています。それは特に学力中間層の中堅進学校と呼ばれる高校の生徒に顕著に表れており、地元で一番手とみなされる有力進学校の生徒との学習時間や大学受験のとらえ方には大きな差があるということがわかっています。

前者(中堅進学校)の生徒は平日の学習時間が短く、「無理をしない程度にやって、無理をしなくていいところに進学したい」という声が多く聞かれることから、単純に大学入試を変えることが学習改善につながるとはあまり感じられず、その効果はほんの一部の学習意欲の高い生徒にしか得られないのではないかという懸念があります。

 

3.本質的な論点は何か

大学入試を変えれば本当に高校生の学びも変わるのか?それ以前に目を向けるべきなのは、大学に進学できない生徒や学習から遠ざかってしまった生徒の現場の様子なのではないか、という内容の記事でした。

この記事を読んでまさにその通りだと感じました。気が付けば自分が受験生になっており、とりあえず目当ての大学に進学することを大学受験のゴールと考え学習するというような高校生も少なくないのではないのでしょうか。そんな高校生が大学入試の変更を通して、将来社会に出ても通用する学びを身に付けられるのかは、いささか疑問に感じます。

しかしながら、共通テストの対策には従来のセンター試験で必要とされなかった別の能力が多く必要とされることは確かであり、その効果を実感できる学習をできるかどうかは自分次第です。また、それを支え導く力が私達担任助手に求められると考えました。

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