時間と能力
2020/04/24
勉強で進みが芳しくないときの方策、つまり、時間と能力についての一考察です。厳しいことも述べていますが、参考になれば幸いです。
1.授業レベルが上がってきたので、1コマあたりにかかる時間が増えてきた。
この場合は、計画表を修正しよう。
2.高校の課題やオンライン授業があるので、その分、受験勉強時間が減った。
この場合は、方策として2つアイデアがある。
①紙の課題が送られてきて、提出日が定められている場合
この場合は、
先にまとめてやってしまうか、毎日コンスタントにこなすかの2択になる。
量にもよるが、基本的には優先順位の高いものから先に片付けるべき。例えば、明日が提出日なら、今日中にまとめてやらないといけない。
他方、提出日が明後日ならどうすれば良いか。
明日が提出日なら、1日しか猶予がないから、今日まとめてやることになる。とすれば、明後日が提出日なら、猶予は2日間あるのだから、課題を2等分にして、それぞれ毎日こなせば間に合う。
では、20日後に提出日なら、何等分すればいいのか。もちろん20等分である。
このように、課題を本日から提出日の前日までの日数で分割し、片付けていけば良い。
②オンライン授業があって、拘束時間が生じる場合
この場合は、オンライン授業の時間は固定されており、自由が効かなくて、一見すると、非常に不便な気もする。
しかし、逆に、残りの毎日の可処分時間がわかりやすくなるので、受験勉強にあてる時間の集中力が上がり、能率が上がることが期待できる。では、毎日の可処分時間をどのように使うべきか。それは、受験勉強の締め切り日を設定し、締め切り日の前日までの日数でノルマを割算して求めれば良い。
つまり、受講テキストに、今日は何ページまで進む、明日は何ページまで進むという締め切り日を直接書き込み、そこまで終われば良い。
たまに、「1日のノルマが多くなりすぎてこなせない。どうしたらいいですか?」と質問を受けることがある。
その回答は、次の通り。
「ノルマが多いのは、何が理由か?時間が足りないのか?それとも、個人の能力が足りないのか?」
❶ まず、時間が足りない場合。
それは、君が悪いとしか言いようがない。受験勉強は先取りが大切ということは、誰でも知っていることだ。つまり、常識である。東進でもコマーシャルしてるし、その他の予備校や塾、高校でも言われてきただろう。それを聞かず、知らず、聞く耳も持たずで生きてきたのは誰か?それは、君自身に他ならない。少なくとも、受験を経て高校生になってきたのだろう。
であれば、受験は準備が大切なことは知っているだろうし、ましてや、大学受験は高校受験よりもっと難しくなることは想像がつくだろう。にもかかわらず、安穏に生活してきた、君の全責任である。
甘ったれたことを言わず、今からでも取り返せるように努力を続けたまえ。時間がないのは、君が全責任を負わねばならない。」
❷次に、能力が足りない場合
能力が足りないというが、君のいう能力とは一体、どんな力なのか?そもそも、自分に足りないと感じる力について、今まで真剣に自分と面と向かって戦ってみたのか?
自分の弱点と真剣に向き合うことほど辛いことはない。誰でも、自分の足りない点を指摘されるのは嫌なことだ。
例えば、かけっこが苦手だとする。他の子から、のろまと言われるのを好む人がいるだろうか、いや、いるわけがない。他人から言われるのが嫌なのに、ましてや自分から嫌なことに向き合うのは、普通なら相当な精神的苦痛を感じる。
かけっこの例を出したが、かけっこであれば、別に君の人生を大きく左右することは少ないだろう。足が遅ければ、自転車やバイクに乗れば良いだけの話だ。代わりはいくらでもある。大人になってから走ることなんて、ほとんどない。
しかし、受験勉強は、そうはいかない。人生をかけた大勝負である。能力が足りないのならば、それを改善するしかない。
では、どうやったら改善できるだろうか。それは、毎日の記録をつけて、昨日より良い結果が出るように前日に作戦を練り、明日に実践していくことが効果的だ。つまりは、毎日、今日の反省や振り返りを就寝前に行い、明日に取り組むメニューを作成して、明日に実行するのだ。
要するに、1日の終わりに日記をつけて、取り組んだ内容を分析し、その中から自分の能力が足りない理由を見つけ、それに対する対処メニューを作り、翌日に実行するということだ。これ以外の方策を私は知らない。
まずは毎日、日記という名の学習記録をつけることだ。さらに、これは継続しなければいけない。
とりあえず、今日、つけてみることだ。
書き方は試行錯誤して良い。完璧主義を求めないことだ。
書き方は、慣れてきたら時間が解決してくれる。閃きも生まれてくる。
それだけやって駄目なら、君には能力がなかったのだろう。他の道を探すべきだ。しかし、誰もそんな君を嘲笑うことはない。もしいたとすれば、それは、人の皮を被っただけの、人間ではない何かである。なぜなら、真剣に努力してきた人をけなす権利は、誰にもないからだ。そんな奴らを相手にする必要はない。
君は立派な人間だ。立派な人間が、訳の分からない宇宙人を相手にする必要はない。
無視するのが賢明だ。」