日本の洋上風力の事業化

2019/08/21

こんにちは、担任助手の田中です。

もう2学期が始まった高校も多いのではないでしょうか?8月はまだまだ暑く、毎日の登下校が憂鬱になってしまいますね。これから地球温暖化が進み、暑い日がさらに増えると考えるとそれだけで嫌になってしまいます。今回はそんな地球温暖化の防止につながるかもしれない洋上風力についての日本経済新聞8月21日の記事をご紹介します。

1.洋上風力の事業化への動き

欧州に比べ遅れていた日本の洋上風力の事業化に向けた企業の動きが加速しています。経済産業省が国内4か所を有望区域に選定し、今後は国による地質調査を経て2019年度内にも正式に決まるようです。企業も実際に風車を立てて、稼働率や現地の漁への影響を調査しており、事業計画への利用が期待されます。今後はノウハウを持つ海外勢との連携がカギを握っていくようです。

2.日本の洋上風力の課題

国内での洋上風力の最大の課題はコストです。世界の洋上風力の発電コストは、風車の大型化が進んだこともあり低下したものの太陽光に比べると約3倍です。しかし、太陽光は国土の限られた日本では適地が多くありません。また、国内の4区域で検討されているのは風車を海に建てる着床式が大半が日本は着床式の適地が少なく、発電機を海に浮かべる浮体式に取り組む必要があります。しかし、着床式よりも発電コストが10倍以上高いです。ただ、世界を見ると、陸上を含めた風力は発電量で約5%と太陽光より多く、日本を大きく上回る水準です。

日本の風力発電にはまだまだ課題がありそうですね。これから洋上風力の事業化は進み、風車も建設されていくのでしょうが、発電コストは今後も課題になりつづけるでしょう。そう考えると、現在中学生、高校生、大学生の私たちが社会人となった時に、この風車の研究開発などに携わる可能性も十分あると思います。興味を持たれる方もいるのではないでしょうか?このように新聞やニュースから社会の問題を見ることで、自分の将来への見通しが立てやすくなったり、本当にやりたいことが見つかるかもしれません。具体的な目標が決まると、進路選びの失敗が少なくなったり、勉強に対するモチベーションが上がると思います。みなさん、興味のある分野だけでも新聞記事を読んだりしてみてください!

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