就職から考える大学進学について

2021/07/04

大学へ進学する理由の1つとして、「就職を考えて」というものがあります。これは大きな理由の1つです。大学の中には就職率の良さをアピールする大学もあるくらいなので、それくらい就職と大学選びとは深い関係にあると言えます。

 

では、実際に就職と大学との関係はどのようなものなのでしょうか?

例えば、「大阪ガス 就職倍率」をグーグルで検索してみると、いろいろ情報がでてきます。

大阪ガスは、東京ガスについで就職難易度2位のガス会社とあります(規模的に考えても妥当と思います)。

そこで、大阪ガスの最近の採用大学とその割合を見てみると、以下の通りでした。

56%:難関国立大学・・・旧帝国大学、一橋大学、東京工業大学、神戸大学

3%:準難関国立大・・・新潟大、金沢大、千葉大、筑波大、岡山大、広島大、熊本大、都立大、大阪市大、横浜国立大

12%:関関同立

その他9%ずつ:産近甲龍、その他

2%:MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)・・・関東の主要私立大学

 

この数値からわかることは、

1.圧倒的に難関国立大学の採用数が多い

2.関関同立と産近甲龍、その他については3%の開きがある

3.大阪ガスは関西の会社だから関東の主要私立大学の採用数は低い。これは受験者数が少ないことが理由とも思われる

 

さて、大阪ガスは、このようになかなか採用されるのが難しい会社ですが、採用された人は高校3年生の頃から大阪ガスに入りたくて大学選びをしていたのでしょうか?なかにはそういう人もいるとは思います。しかし少数派だと思います。大阪ガスとしても、大学選びの時点から大阪ガスに入りたいと思っていた人を優先的に採用しているとは考えにくいです(なぜなら、難関国立大学とその他の大学との採用実績が大きく異なることの説明がつかない)。大阪ガスが採用に力を入れているのは、明らかに難関国立大学の学生です。

 

次に、共通テストでのボーダーは、学部などの差なども考えて平均的にみると、京都大学87%、大阪大学85%、神戸大学83%、大阪公立大学79%位だと思います。しかし、難関国立大学と準難関国立大学とでは、就職採用率について53%もの差があります。つまり、受験難易度は紙一重にもかかわらず、就職活動においてはその差が大きく開いています。

このことから言えることは、

1.大阪ガスに大学選びの前から入りたいと思っている内定者は少ないはず

2.難関国立大学の学生は、圧倒的に採用される可能性が高い

この2点のことから言えることは、将来やりたいことがまだ決まっていないのであれば、遅から早かれ就職する日は来るのだから、難関国立大学に入っておいた方が得だということです。

なぜ、大阪ガスが、難関国立大学の学生を56%も採用しているのかはさておき(大阪ガスに採用されたら、ぜひ教えてください)、大阪ガスを始めとして大企業はその傾向があるのではないかと思います。それぞれ高校生が自分で調べるべきです。

 

今回のブログで言いたかったことは、同じ一生懸命受験勉強するのであれば、トップを目指してみる方が良いのではないですか?ということです。

しっかり努力すれば、可能性は開けます。

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