薬学部の4年制と6年制の違い(新人じゃない担任助手紹介)
2020/06/02
こんにちは!担任助手の村井です。
現在、京都大学薬学部に通う3回生です。
大学ではフィールドホッケー部に所属し、毎日汗を流しています!
と言いたいところですが、今はコロナの影響で部活が出来ず、退屈な日々を送っています。。。
先ほど述べたとおり、僕は薬学部に通っているのですが、多くの大学の薬学部は2つの学科に分かれています。
学科名は大学により異なりますが、京大では薬学科と薬科学科と言います。
薬学科とは6年制で、いわゆる薬剤師の資格のために勉強する学科です。
6年制については後日、本山先生に詳しく紹介していただきます!
ここでは、もうひとつの薬科学科について詳しく紹介していきます!
といっても、実は京大では4回生進級時に学科が決まるため、まだ正式に所属する学科が決まっているわけではありません。
ただ、大半の生徒が薬科学科に進み、僕の希望も薬科学科であるため、知っている限りで紹介していこうと思います。
薬学科は6年制だと紹介しましたが、薬科学科は一般的な学部と同じ4年制です。
薬学部といったら薬剤師を思い浮かべる方が多いと思いますが、この学科は薬剤師を目指す学科ではありません。
では、何をするのか?
それはおおざっぱにいうと、「薬の研究」です。
薬の研究と言っても多岐に渡ります。
まずは、新薬の開発です。現在、新型コロナウイルスの治療薬の開発がすすめられています。新型コロナウイルス感染症に効く物質(有効成分という)を発見したり創り出したりする研究になります。
ちなみに今注目されているアビガンやレムデシビルといった薬は、元々はインフルエンザやエボラ出血熱と言った、本来違う病気を治すための治療薬を新型コロナウイルス感染症にも使えないかと治験を行っているため、新薬の開発とは少し異なります。
また、薬剤学と言って、有効成分をいかにして標的となる組織に届けるか、いかにして飲みやすい薬を創るかと言ったことを研究したりもします。
皆さんジェネリック医薬品という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
薬にも特許というものがあります。その特許が切れた医薬品を改良して安く販売しているのがジェネリック医薬品というものになります。
いかに標的組織に届きやすい、子供が飲みやすい、溶けやすい薬を創るかといった研究も薬を創るうえで非常に重要になってきます。
そのほかにも治療薬の開発だけでなく、ガンやアルツハイマー病と言った病気の発見のための研究など、あらゆる研究が薬学部では行われています。
薬学部は「雑学部」と言われるほど、あらゆる分野のことを習います。高校で言う理科の物理、化学、生物すべてについて広く学ぶことからこのように言われています。
多くの分野を広く浅く学ぶ。これが薬学部の特徴になります。
薬学部と言えば、薬のことだけを学ぶ学部と言うおおざっぱなイメージを持っている方が多いと思いますが、意外と多くのことを学んでいる学部なんです。
これで薬学部、および4年制の薬科学科について、少しは理解していただけたのではないでしょうか。
少しでも学部選びの参考になれば幸いです。
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この写真は東京で行われた、七帝戦(vs阪大)です。